
毎日肌で感じるありとあらゆるものが勉強
Oさん
人文学部 文化コミュニケーション学科
留学期間:2011年9月~2012年7月
留学先:ゾイド大学
留学先大学について

ZUYD大学はオランダ南部のドイツ、ベルギーとの国境付近に位置するマーストリヒトにあります。建物は比較的こぢんまりとした印象ですが、アジア、ヨーロッパなどからたくさんの留学生が学びに来ていてとても活気ある雰囲気の学校です。
マーストリヒトは歴史ある穏やかな街で、学校の図書館の他にも駅からそれほど遠くないところにかなり大きな図書館があるので、落ち着いて学ぶことができる環境だと思います。意識の高いさまざまな国の学生とともに学ぶことができる学校です。また、日本語学科もあるので日本の言語や文化を学ぶ学生と交流することもできます。
学習面について

ZUYD大学はブロック制で一年が4ブロックに分かれていてブロックの終わりごとに試験があります。試験は筆記のものや口答試験、レポート、グループでのシート作成、またプレゼンの出来で評価されるものもあります。
留学生は主にEUROPEAN STUDIESという英語で行われる授業群から選択して受講することになると思いますが、欧州の歴史についての講義を受講したり、またその現在の体制について学び今後の課題について意見を交わしたり、さまざまな国の学生とグループになって調査・インタビュー・アンケート・プレゼンなどを行ったりといった内容で、1・2ブロックは講義形式の授業が比較的多く、3・4ブロックはグループワーク、プレゼンを行うものが多くなります。
また、語学に関しては、日本では珍しいオランダ語の授業を受講することもできます! 流することもできます。
生活について

マーストリヒトはそれほど大きな街ではありませんが中心部にはたくさんのお店があり、日本を発つ前に考えていたよりも、服や生活に必要な雑貨などは割と何でも手に入りました。スーパーも街や寮の近くにあったので生活する上でまったく支障はありませんでした。街にはアジアンスーパーもあるので、お米や少しではありますが日本の食材を手に入れることも可能です。ただお店は基本的に夕方にはしまってしまい、日曜日もあいていない場合が多いので到着してしばらくは少し戸惑いました。
公用語はオランダ語ですが、オランダの人はほとんど英語が通じるので、手続きなどでも特に困ったことはありませんでした。ただ、駅や公共機関などオランダ語表記のみのものは多いので慣れるまでは少し大変かもしれません。
留学で得たこと

留学を通して言語や知識として学び、得ることがたくさんあったのはもちろんです。しかし、それだけではなく自分自身が成長できたことが一番留学してよかったと思う点です。
海外では日本では考えられないようなことが本当によく起こります。そういった事柄に対して日本の常識は通じない、助けてくれる人もいない、という環境の中でどうするのが最善なのか自分で考えて、伝えて、対処できるか、自分で責任をもって行動する力が得られたのはこの留学のおかげだと思います。
後輩へのアドバイス

留学について迷っていたら、私はぜひ行くことをお勧めします!多くの方は、最初はやはり語学や自分の研究の更なる追究のために留学を考え始めると思います。私ももちろんそういった勉強をするつもりで留学しました。しかし、一年留学するということは学校に行って勉強するばかりではありません。その土地で暮らせばその土地の、寮に滞在すれば寮にいるさまざまな国の学生との、その他もっともっとたくさんの人たちとかかわりながらその国で生活していくことです。毎日肌で感じるありとあらゆるものが勉強だと感じました。実際に暮らしてみなければその空気は感じられないと思います。
大変なこともあるとは思いますが、自分の目で見て体験して、生涯自分の糧となるものを見つけてほしいと思います。